
大相撲五月場所に出場している大関・朝乃山(27)が、緊急事態宣言の最中、常連の神楽坂のキャバクラに通うなど、日本相撲協会のコロナ感染対策のルールを複数回破っていたことが「週刊文春」の取材で分かった。
4月30日、朝乃山は男性2人を伴い、午後10時過ぎに神楽坂のキャバクラ「A」(仮名)に入店。朝乃山はVIP席に陣取った。

「部屋にはカラオケも完備されています。この日、カラオケはしていませんが、大関は、いつものようにフードを被ってソファーに腰かけていました。店に何人かお気に入りの子がいて、同席した中にお店を辞める子がいたので、お別れ会の意味でシャンパンをあけて豪遊していました」(従業員)
同店は緊急事態宣言中も時短要請に応じず、深夜1時までの営業を続けている。この夜、朝乃山が店を出たのは深夜1時をまわっていたという。
さらに朝乃山は、五月場所初日を2日後に控えた5月7日夜10時半頃にも神楽坂にタクシーで到着。だが、「A」の前で待ち合わせていた仲間の男性が小誌取材班の車に気づき、車のドアをこじ開けて「お前ら週刊誌だろ! こっちは素人じゃねぇんだよ」と怒鳴りこんできた。その後、朝乃山と男性はタクシーに同乗して西麻布へ向かい、とあるビルに入っていく。深夜3時過ぎに再び姿を表した朝乃山は、男性に見送られながらタクシーに乗り込み、高砂部屋へと帰って行った。

日本相撲協会は昨年7月、コロナ感染拡大防止の観点から「新型コロナウィルス感染症対応ガイドライン」を発表。〈近隣以外への緊急な外出や必要な外出は、師匠が協会に相談した上で行う〉とあり、力士を含む全ての協会員に対して不要不急の外出自粛を定めている。
さらに協会は各部屋に対して、「番付発表後からは原則外出禁止」の通達を重ねて出しており、五月場所の番付発表は4月26日。朝乃山はこのルールにも違反したことになる。