埼玉県川口市は2日、マイナンバー取得者が対象のマイナポイント申し込み支援窓口のアルバイト男性(32)が、市民2人に付与された計3万円分のポイントを不正取得したと発表した。

 埼玉県川口市は2日、マイナンバー取得者が対象のマイナポイント申し込み支援窓口のアルバイト男性(32)が、市民2人に付与された計3万円分のポイントを不正取得したと発表した。市は刑事告発も視野に対応を検討する。

 窓口業務は市が事業者に委託。市によると、男性は3月13日、市民2人の電子マネー「nanaco(ナナコ)」のカード2枚に計3万円分のポイントを付与する手続きを支援した後、準備していた別のナナコカード2枚とすり替えて2人に渡した。

 4月20日、2人から「マイナポイントが付与されない」と市に問い合わせがあり、ポイントが付与されたカードと2人の手元にあるカードの番号が違うことが判明。ポイントは既に使われており、店舗を特定した上で、店の近くに住む男性に委託業者が事情を聴いたところ、盗みを認めたという。

 男性は、2月から勤務しており、県内の別の自治体でも同様の業務を担当していたという。奥ノ木信夫市長は「多大な不安や迷惑をかけ、深くおわびする。再発防止に取り組む」などとコメントを出した。

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