玉川徹氏「大阪・関西万博の施設は終わったら壊す。壊すハコモノに2300億円。レインボーブリッジの建設費は1280億円。その倍近いカネをかけ、終わったら壊す。昭和の発想をいつまでやるのか」

玉川徹氏「昭和の発想」大阪・関西万博の建設費高騰を批判「終了後なくなるものに2300億円」

[2023年10月4日9時53分]

玉川徹氏(2019年7月撮影)

元テレビ朝日社員の玉川徹氏は4日朝、テレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」に出演し、2025年4月に予定される大阪・関西万博の建設費が高騰していることについて私見を述べた。「ハコモノを作って、という昭和の発想をいつまでやるのか」と述べ、現状の対応を批判した。

当初の建設費は約1250億円だったが、その後1850億円に膨れ、現状では2300億円程度まで達するとみられる。玉川氏は、建設された施設が万博終了後には壊されることに言及。費用の問題で紛糾した東京オリンピック(五輪)・パラリンピックでも、新たに建設された施設はその後、別の形で活用されているとした上で「(万博の施設は)終わったら壊すんですよね。なくなるものに2300億円ですか」と指摘。「ハコモノを作ってと、いう昭和の発想をいつまでやるのか」と述べた。

また、東京都心にあるレインボーブリッジの建設費が1280億円であることに言及。「これはずっと使えて、ずっと役に立つ。レインボーブリッジの倍近いカネをかけて(終わったら)なくす。こういうものはどうなのか」と、疑問を投げかけた。

2005年に開催された愛知万博を例に挙げ「愛知万博は(費用を)縮小し、当初の金額におさめようとして、できた。(大阪・関西万博は)なぜ、増えるのが前提になっているのか」と指摘。世論調査で国民の関心の低さが指摘されていることに触れ「国民に負担を求めるのには納得できない。どうしても増えるなら、見に行く人に負担してもらえばいい」と述べ、入場チケットの価格に転嫁することも私案としてあげた。

大阪・関西万博の運営主体「日本国際博覧会協会」は今年8月、11月30日から前売り入場券の販売を始めると発表。大人(18歳以上)用の「1日券」は来年10月6日までに購入する場合は6000円。同年10月7日以降の場合は6700円になるとしている。