「日本を成長させない」という強い意志

外国で稼いだカネを日本に持ち帰らず、外国に貸し付けて運用している。それが日本人を貧困に追いやっている原因で、国民一人当たり600万とか800万とか、そういう規模になる。この10年間でアナタの収入がそれだけ増えていたら、アナタの生活はどうなっていただろう。

長い間、経済と産業構造調整にそっぽを向いた日本経済が「円安ショック」で苦しんでいる。日本経済は通常、円安が進んでいる時期には、輸出企業の業績好調を追い風に景気回復を図ってきたが、今回は、このような経路が全く効いていないという分析だ。円の購買力減少とともに輸入物価が急騰したため、日本社会では「日本が貧しくなった」という認識まで広がっている。
円は、すでに阻止すべき「黒田ライン」と言われる1ドル=125円を突破し、126円台に下がっている。日本銀行(BOJ)の黒田東彦総裁は、2015年、円が125円近くに急落すると、「円安はこれ以上進展しない」と発言し、さらなる下落を阻止した。その後、ドル当たり125円は日本銀行の最終為替防御線とされてきた。
「日本の製造業史上初めて円安リスクが発生した」という橋本英二日本鉄鋼連盟会長の言葉は、日本が直面している状況を物語っている。

という事は、日本国政府が国策してあえて、成長を拒否して来たということにほかならない。そのための円安であり、「日本を成長させない」という強い意志すら感じられる。