
28日午前9時から将棋王座戦・運命の最終局 藤井王座vs伊藤叡王
2025年10月27日 18:37

7つのタイトルを持つ藤井聡太王座(23)に伊藤匠叡王(23)が挑む第73期将棋王座戦(日本経済新聞社主催、東海東京証券特別協賛)五番勝負の第5局が、28日午前9時から甲府市の常磐ホテルで指される。ここまで両者2勝2敗のタイで、勝った方がタイトルを手にする大一番だ。
27日夕方、常磐ホテルの対局室で両対局者らが盤や駒の状態を確認する「検分」が行われた。翌日の第5局を前に、藤井王座は「大きな一番だがスコアは直接意識することはなく盤上に集中して臨みたい」、伊藤叡王は「先後は決まっていないのでどういった展開になるか分からないが、中終盤でいい手を指せれば」と抱負を語った。
シンガポールで指された第1局は藤井王座が完勝したが、第2、3局は伊藤叡王が連勝しタイトル奪取に先に王手をかけた。第4局は王座がカド番をしのぎ、決着は最終局にもつれこんだ。藤井王座がタイトル戦でフルセットを戦うのは、伊藤叡王が藤井王座の八冠独占を崩した2024年の叡王戦以来3度目。
藤井王座は23年に王座を初獲得して前人未到の全八冠制覇を達成。前期はストレート勝ちで初防衛を果たし、今期は3連覇がかかる。同学年の伊藤叡王は24年に初タイトルとなる叡王を獲得、今期は自身初の二冠がかかる。





