将棋界の“家系ラーメン”川崎家 永瀬拓矢王座「父の姿に頑張り方を学んだ」店内にグッズもずらり

プロの間でも有名な、将棋にかけるストイックな姿勢は、麺やスープにこだわり続ける父の姿を見て学んだのだろう。プロ将棋界唯一の団体戦「第4回ABEMAトーナメント」に、前回覇者として出場する永瀬拓矢王座(28)が、今回のチームメイトとなった増田康宏六段(23)、屋敷伸之九段(49)とともに、父が経営するラーメン店「川崎家」を訪問。食べ慣れた味を堪能しながら、思い出話に花を咲かせた。

【動画】永瀬王座、ストイックな姿勢は父譲り?  

永瀬王座の父・宏さんが経営するラーメン店「川崎家」は、いわゆる「家系ラーメン」でしょう油とんこつのスープにチャーシューやコーン、さらには茎わかめなどのトッピングも楽しめる。永瀬王座も「近くに来たら寄るようにしています」と、幼いころから何度も食べた味だ。子どものころには「仕込みの段階から車でついていくこともあった。毎回ではないですけど(客に)水を出すこともありました」と、今や将棋界を代表する棋士も、店の手伝いをしていたという。  

父の働く姿を目の当たりにしてきたこともあってか「自分が棋士になる前から父の姿を見ていて、頑張り方などを学んだ」と、今の自分の努力に通じるものがある模様。最近では藤井聡太王位・棋聖(18)と研究仲間であることがファンの間でも有名だが、それまでも数々の棋士たちと練習を重ね、また自分一人の時も努力を積んできた。対局時も、最後まで諦めず、また絶対に負けないという姿勢を強く打ち出した指し回しが特徴的だ。  増田六段、屋敷九段にそれぞれ、おすすめのラーメンを振る舞い、3人で食レポをしていたところ、屋敷九段が気づいたのが店内に飾られていたグッズの数々。永瀬王座の色紙だけでなく、前回大会で使用したチーム永瀬のうちわ、特製のTシャツなども目立つところに大きく飾られていた。これには永瀬王座も「貴重なものですね(笑)」と目尻を下げていた。  

対局時には厳しい表情を崩さない永瀬王座が、父のラーメン店で素の表情を見せたことにファンからは「どれも美味しそうですね」「にやにやしながら観てしまった」といった感想を多く寄せられていた。 ◆第4回ABEMAトーナメント 第1、2回は個人戦、第3回からは3人1組の団体戦として開催。ドラフト会議で14人のリーダー棋士が2人ずつ指名。残り1チームは、指名漏れした棋士がトーナメントを実施、上位3人が15チーム目を結成した。対局は持ち時間5分、1手指すごとに5秒加算のフィッシャールールで行われる。チームの対戦は予選、本戦トーナメント通じて、5本先取の9本勝負。予選は3チームずつ5リーグに分かれて実施。上位2チーム、計10チームが本戦トーナメントに進む。優勝賞金は1000万円。 (ABEMA/将棋チャンネルより)