将棋会館建設委員会発足 羽生善治委員長「文化の街として飛躍する一助に」 藤井聡太二冠も委員に

日本将棋連盟は23日、東西将棋会館建設委員会の発足式を行った。  

2024年に創立100周年を迎える将棋連盟は、記念事業として東西に新しい将棋会館を建設(東京は24年、関西は23年竣工予定)する。会館建設委員会のメンバーは永世称号保持者、現タイトルホルダー計11人(女流3人を含む)で構成され、藤井聡太二冠(19)=王位、棋聖=も名を連ねる。  

委員長を務める羽生善治九段(50)は「将棋連盟は100年という大きな節目を迎えます。自分自身、初めて将棋会館に来たのは小学2年生の時で、それから40数年間、千駄ヶ谷に通ってきましたので今回、大きなご縁かなと思っています。千駄ヶ谷が文化の街として飛躍していける一助になればと私自身も出来ることを一生懸命やっていけたらと思います」とあいさつした。

 藤井二冠は「将棋の魅力をより広く発信できる場所になることを期待し、微力ながら努めていく所存です。どうぞよろしくお願い申し上げます」とコメントを寄せた。  

関西の新会館は大阪府高槻市のふるさと納税制度を活用して建設のための寄付金募集を行っているが、東京の新会館のためのクラウドファンディングも10月1日にスタートする。第1期の返礼品は渡辺明名人、羽生九段、佐藤康光九段、森内俊之九段の書体による盛上駒など。  また、12月に100周年の特設サイトを立ち上げ、100周年記念ロゴとSHOちゃん(連盟キャラクター)の新デザインも公募する。  なお、会館建設を担当するヒューリック株式会社との基本協定締結式も行われた。

報知新聞社

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