50歳未満で帯状疱疹が増加、なぜ? ジャスティン・ビーバーは29歳で発症し顔面マヒに

ポップスターのジャスティン・ビーバーが2022年、29歳で水痘・帯状疱疹ウイルスが原因の疾患を発症し、合併症によって顔の一部がマヒしたため、海外ツアーを中止すると発表して話題になった。このウイルスによって引き起こされる帯状疱疹は、年を取ってからでないと発症しないと思われがちだが、実はどの年齢であってもかかるリスクはある。最近では、50歳未満で発症するケースが増えているという。

米疾病対策センター(CDC)によると、1998年から2019年までの間に、全ての年齢で帯状疱疹が増えたが、特に30代と40代での増加が目立っている。帯状疱疹を発症すると、通常は顔や体の片側にだけ、痛みを伴う水ぶくれ(発疹)ができる。また、焼けるようなピリピリ感、頭痛、悪寒、胃のむかつき、疲労、倦怠感といった症状も現れる。

2016年5月に学術誌「Clinical Infectious Diseases」に発表された、1945年から2007年までの米ミネソタ州のデータを集めた研究では、全体的に帯状疱疹が4倍以上に増えていたことが示された。なかでも、増加率が最も大きかった年齢層は50歳未満の成人だった(編注:2021年11月に医学誌「Journal of Dermatological Science」に発表された宮崎県皮膚科医会による1997~2020年の調査結果でも、帯状疱疹は増加傾向にあり、特に近年は20~49歳で発症率が著しく上昇している)。

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2023-11-06
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