連合・芳野会長に裏金問題が“飛び火” 立憲と共産の接近にクギ刺し、自分は自民の会合に出席

物価高に資源高、社会保障費の負担増……と、国民生活が苦しくなる中、違法・脱法行為の政治資金パーティーを繰り返し、収入をごまかしてせっせと裏金を作っていた自民党

 国民から怒りの声が上がるのも当然なのだが、SNS上では批判の意見はこの人物にも“飛び火”しつつある。立憲民主党国民民主党など野党の支持団体として知られた連合(日本労働組合総連合会)の芳野友子会長(58)のことだ。

 芳野氏と言えば、今年2月の自民党大会への出席こそ見送ったものの、22年4月に自民党本部で開かれた「人生100年時代の社会の在り方を検討する戦略本部」の会合に“異例出席”するなど、自民党との距離をめぐって野党や組合員から異論が出ている人物だ。

 その芳野会長は12月21日の記者会見で、立憲に対し、民間団体「市民連合」が仲介する共産党との会合には今後参加しないよう求め、「共産と一緒に立民が何か行動を起こすことに対して懸念を示している」とくぎを刺していた。

■裏金で政治工作してきた自民党の会合に自分は出席。それなのに…

芳野会長の異様なまでの「共産党アレルギー」は「周知の事実」とはいえ、この発言の報道後、ネット上ではこんな声が上がった。

《裏金で政治工作してきた自民党の会合に自分は出席。それなのに共産党の会合に出席してはダメって筋が通らない》

《自分がすり寄った自民が裏金まみれだったことをどう考えているのか。恥ずかしいと思わないのか》

《裏金政治が今の労働環境を破壊したわけで、それすら気付かないのであれば労働運動から去ってほしい》

 それにしても、国会議員も国民であり、思想や信条は憲法で保障されているのは言うまでもない。どんな会合に出席しようが、連合会長が「懸念」を示す権利はないはず。