自民・萩生田氏の防衛費増額「国民に信を問う」発言に《あなたが議員辞職を》とブーメラン!

どの口が》、《国民をなめているのか》、《いつものポーズでしょ》……SNSでは冷めた見方が少ないようだ。25日に放送されたフジテレビ「日曜報道 THE PRIME」で、自民党の萩生田光一政調会長(59)が、防衛費増税をめぐり、「もし増税を決めるのであれば、国民に信を問う」などと発言したことに対してだ。 元おニャン子・生稲晃子の赤面過去…夕ニャン大相撲で付いたあだ名はオイナリさん  岸田文雄首相(65)は2023年度から5年間の防衛費について、それまでの27兆円から43兆円に大幅に増額することを明言。財源の一部については増税で賄う方針も示している。

 これに対し、萩生田氏は番組で、「7月の参議院選挙でNATO(北大西洋条約機構)並みのGDP(国内総生産)2%の防衛費を積み増すことを約束したが、その財源を増税でまかなうということは約束していない」「今、まさに議論が始まったところなので、明確な方向性が出た時には、いずれ国民にご判断をいただく必要も、当然あると思う」と言い、衆院の解散総選挙で国民の判断を仰ぐべき、との考えも示したのだ。

 萩生田氏の発言は「その通り」と言えば、そうなのだが、賛同する意見がSNSで少ないのは、萩生田氏のこれまでの対応を問題視しているからだろう。岸田首相が掲げた「防衛大増税」に反発の声が上がった自民党内で、最も大騒ぎしていたのが萩生田氏だったからだ。 「(増税話を)統一地方選前に出すのは大きなマイナス」「国債の選択肢も排除しない」  萩生田氏はこう言い、増税反対を強く主張していたはずなのだが、いざ議論が始まると、あっという間に党内議論は増税容認の方向で決着。これを受け、ネット上では、《ん?自民党議員の増税反対の大合唱は何だったの?》、《出来レースか。とんだ茶番劇だったな》などと怒りの声が飛び交った。

 そのため、今回の萩生田氏の「解散総選挙で信を問うべき」という姿勢についても、《いやいや、萩生田氏の言動はまたポーズでしょ》、《国民に信を問うのは当然として、それまでに増税ありきで外堀埋めるんでしょ》、《すでに支持率が3割台。とっくに信を失っているのによく言えたもの》といった意見が出ている。

■旧統一教会との“親密関係”は説明ないままウヤムヤ  また萩生田氏といえば、旧統一教会と”親密”な議員の筆頭格。参議院選挙期間には、初当選した元おニャン子クラブのメンバー・生稲晃子氏(54)を伴って、教団関連施設を訪ねていたことなどが問題視された。萩生田氏本人は旧統一教会との親密な関係を否定しているが、納得できる説明もないままウヤムヤに。

そのため《「国民の判断」を求めるため、一度議員を辞職すべきだろう。話はそれからだ》、《統一教会とズブズブの人間が国政を、国防を語るな》、《萩生田氏自身が多数の国民から辞職して欲しいと思われているってことに気づいてないみたいですね》などの“痛烈ブーメラン”ツイートも相次いでいる。

 ちなみに萩生田氏は「7月の参議院選挙でNATO(北大西洋条約機構)並みのGDP(国内総生産)2%の防衛費を積み増すことを約束」などと言っていたが、参院選の自民党公約にはこうある。

<NATO諸国の国防予算の対GDP比目標(2%以上)も念頭に、真に必要な防衛関係費を積み上げ、来年度から5年以内に、防衛力の抜本的強化に必要な予算水準の達成を目指します>  つまり、防衛費の「GDP2%の積み増し」は明確な約束ではなく、「も念頭に」「真に必要な関係費の積み上げ」「必要な予算水準の達成を目指す」だった。それが国会での議論もなく、唐突に「5年で43兆円」という数字ありきの額が示されてしまったわけだ。

曖昧な表現をさりげなく「約束」などと言い換えるところに、萩生田氏の真意が透けて見えるようだ。