米当局がフェイスブックを提訴 独禁法違反、インスタ分割要求

米連邦取引委員会(FTC)は9日、反トラスト法(独占禁止法)違反で、
インターネット交流サイト(SNS)最大手フェイスブック(FB)を首都ワシントンの連邦地裁に提訴した。
検索やデジタル広告をめぐり司法省が10月にグーグルを提訴したのに続く、米巨大IT企業を狙い撃ちにした独禁訴訟となる。

当局は、FBによる写真共有アプリ「インスタグラム」や対話アプリ「ワッツアップ」の買収が、
独占的地位を脅かす相手を排除する目的だったと判断。インスタやワッツアップの売却を含めた是正措置を求めた。

 FTCは委員による投票の結果、3対2で提訴を決定した。
声明で「一連の行動は、消費者にSNSの選択肢をわずかしか残さず、競争から得られる利益を広告主から奪っている」とFBを非難した。
FTCとは別に、ニューヨーク州など全米48州・地域の司法当局も同様の訴訟を起こした。