小泉陣営ステマ問題

「ドロボー捕まれば市民も?」立民幹部、小泉陣営ステマ問題「野党も実態調査を」に不快感

立憲民主党の本庄知史政調会長は29日、X(旧ツイッター)で、自民党総裁選に立候補している小泉進次郎農林水産相の陣営による「ステマ問題」に関して自民側から野党内も実態調査をすべきだとの意見が出たことに対し、不快感を示した。「ドロボーが捕まったら、善良な市民まで調べを受けるのか?あり得ない」と強調した。

「国政選挙でもあったのでは」

ステマ問題を巡っては野党から自民に対し実態調査を求める意見が相次いだ。

立民の野田佳彦代表は28日、愛媛県新居浜市で記者団に、「国政選挙でもあったのではないか。きちんと調査してほしい」と述べた。

国民民主党の玉木雄一郎代表は27日のXで、自民総裁選に立候補している高市早苗前経済安全保障担当相に対する誹謗中傷もあったとして、「他党や他党の候補者にも同様の工作を行っていても不思議ではない」として、検証と検証結果の公表をすべきだとの認識を示した。

小泉氏支持議員「応援コメントなら野党もあったかも」

これに対し、総裁選で小泉氏を支持する自民の井上信治政調会長代理は29日のBS-TBS番組で、「対野党だと自民が野党を貶めるような誹謗中傷をしてたのではないかという話だが、今回のはむしろ基本は応援コメントだ」と説明。その上で、「応援コメントであれば、野党の中でもあったかもしれない。それは調査してみないと分からない。分からないが、やはりそういったことをベースにして対策をしっかり考えていきたい」と述べた。

同じ番組に出演していた本庄氏は「野党の問題ではない。自民党自身の問題だ」と反論した。小泉氏や、ステマ問題の責任を取り小泉陣営の広報班長を辞任した牧島かれん元デジタル相が説明すべきだと訴えた。Xでは「『野党も実態調査すべき』との意見が複数出たのは心底驚いた」と振り返っていた。