コロナには葛根湯

コロナには葛根湯という話は以前にも書いたんだが、それが実証されたという事で、昔から葛根湯は万能薬として有名で、風邪にも頭痛にも筋肉痛にも効くというのは確からしい。おいらもコロナ対策にひと箱買っておいたら、いつの間にか少しずつ減っていて、ウチのスタッフが頭痛対策にチビチビ飲んでいたらしい。葛根湯の万能については、江戸時代の「葛根湯医者」という噺がある。

来る人来る人に漢方薬の一種である葛根湯を薦める医者がいた。
「頭が痛い? 頭痛ですね、葛根湯をおあがり。次は胃痛? 葛根湯をおあがり。今度は筋肉痛? 葛根湯をおあがり。次は…」
「先生、私は単なる付き添いですが」
「付き添い? 退屈でしょう、葛根湯をおあがり」
なんで葛根湯が効くのかというと、葛根湯には麻黄が含まれていて、麻黄というのは覚醒剤の原料でもあって、飲むとシャキッとするわけだ。なので、コロナに罹ったら覚醒剤やると治るかもしれない。知らんけどw

新型コロナウイルス感染者の発熱緩和や重症化の抑制に漢方薬が有効であるとの研究結果を、東北大大学院医学系研究科の高山真特命教授(総合診療)らの研究チームが発表した。
チームは2021年2月~22年2月、東北大病院(仙台市)など国内7病院と連携し、コロナ感染者161人を対象に調査。漢方薬(葛根湯=かっこんとう)小柴胡湯加桔梗石膏(しょうさいことうかききょうせっこう)を1日3回服用するグループと、症状に応じて解熱剤やせき止めを服用する通常治療のグループに分け、経過を比べた。
その結果、発症から4日以内に漢方薬を使った患者は通常治療グループの患者より回復が早く、酸素吸入を必要とする重度の呼吸不全へのリスクが低かった。
葛根湯と小柴胡湯加桔梗石膏の併用は、抗ウイルス作用と抗炎症効果があり、軽症から中等症の患者では、呼吸不全を抑える可能性が示されたという。
というわけで、そろそろコロナ対策を見直す時期になっていると思うんだが、昔っから「風邪をこじらせて死ぬ」人はいたわけで、弱毒化して肺炎になる可能性が減ったら、もうそれは風邪です。