コロナ、インフル並み「5類」見直し 政府、秋にも議論

新型コロナウイルスの流行「第7波」が猛威を振るう中、感染症法上、結核やSARS(重症急性呼吸器症候群)といった「2類」感染症以上の厳格な措置を取っている新型コロナについて、季節性インフルエンザ並みの「5類」相当に緩和すべきだという声が医療現場で広がりつつある。緩和すれば、病床確保が容易になり、医療逼迫(ひっぱく)を回避できるためだ。政府も第7波が落ち着いたタイミングで見直しに向けた議論に着手したい考えだ。

「コロナを『一疾病』として日常的な医療提供体制の中に位置づけるための検討も始める必要がある」

政府の新型コロナ対策分科会が14日にまとめた「第7波に向けた緊急提言」にこうした文言が盛り込まれた。「一疾病」はコロナを季節性インフルエンザのような疾患とみなすことを念頭に入れた言葉だ。

現在、コロナは感染症法上、危険度が上から2番目に高い「2類」相当の扱いだ。受診できるのが指定医療機関などに限られ、保健所や指定医療機関には大きな負担がかかる。これが「5類」相当に引き下げられると、季節性インフルエンザのように一般の医療機関でも対応が可能になる。