そして結局決められない

揺れた官邸。岸田氏「G7までにノーマスク」も「屋内マスク不要と言えない理由は、専門家の間で慎重論が強かったため」/ネット「外したい時期も自分のため。そして結局決められない」

「G7までにノーマスクを」揺れた官邸 岸田総理決断の裏側

総理官邸では、新型コロナの分類見直しに向けた議論が本格化していった。 「分類移行について、総理と本格的に考え始めたのは、去年12月です」。

昨秋からの感染第八波の波は大きく、過去最多の死者数にのぼっている。さらに、12月には、中国での感染が急拡大。水際措置も一層強化することとなった。 ここでも、総理は“慎重さ”を重んじた。 「年末年始の動きの結果を注視する必要がある」

議論の当初から念頭にあったのは、5月19日からのG7広島サミットの開催だ。岸田総理は周辺に対し、このように度々語っていたという。 「サミットまでにはマスクのない状況を作りたい」 昨年から立て続けに行っている外遊先でのノーマスクの状況も政府の判断を後押しした。