旧統一教会との蜜月関係を指摘されている細田博之衆院議長

旧統一教会との蜜月関係を指摘されている細田博之衆院議長が、野党に対しまさかの「懇談」対応を提案しました。昨年7月の“紙対応”に続き、“密室お茶会”を要求するとは、どこまで無神経なのでしょうか。 https://nikkan-gendai.com/articles/view/

細田衆院議長どこまで無神経…旧統一教会ズブズブ説明 “紙”の次は“密室お茶会”対応要求

 辞書を引くと〈打ち解けて親しく話し合うこと〉とある。そんな環境で説明するような内容じゃないのに、細田博之衆院議長がまさかの「懇談」対応を提案だ。

 旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)との蜜月関係を指摘されている細田氏を巡り、衆院議院運営委員会は19日の理事会で対応を協議。公の場での説明を求める野党に対し、与党側は「議運委理事会のメンバーと懇談する形で短時間、質問に答えるということであれば大丈夫」という細田氏の意向を伝えた。議長公邸での対応を要求したというが、野党側は「密室的な形では不十分」と反発。モノ別れに終わった。

そりゃそうだろう。細田氏は2019年、教団の関連団体が開催したイベントで韓鶴子総裁ら幹部と登壇し「韓総裁の提唱で実現したこの国際会議の場は大変意義深い」などとスピーチ。カルト教団をヨイショしたことに関し、お茶でも飲んで談笑しながら説明しようとは、問題意識が低すぎる。

 これまでの対応だってムチャクチャだ。教団との蜜月関係が世間に知れ渡ったのは昨年7月。安倍元首相が銃撃された直後のこと。ようやく9月下旬に関連団体の会合への出席などを認めたものの、A4用紙たった1枚を公表したのみ。

どこまで無神経なのか(C)日刊ゲンダイ

 この“紙対応”が批判を浴びると、10月には議長公邸に議運委委員長らを呼びつけ、追加説明の用紙2枚を手渡す“紙対応”の倍返し。

■「早期幕引き」は許されない

 それからも記者会見などオープンな場での説明を延々と拒み続け、今度は“お茶会”対応とは神経を疑う。ジャーナリストの鈴木エイト氏はこう言う。

自民党は、被害者弁護団から『不十分』という指摘があったのに、昨年の臨時国会で被害者救済法の成立を急ぎ、所属議員との関係も中途半端な点検で終わらせてしまった。とにかく早く幕引きを図りたいのです。また、衆院議長として党籍を離脱している細田氏の調査を認めてしまえば、亡くなった安倍元首相への調査も認めなければ、整合性が取れなくなる。それだけは避けたいのでしょう」

 議事録の残る場でキチンと説明すべきだ。