藤井聡太五冠 将棋ファンの子どもたちと交流 島根 大田

将棋の「王将戦」を4連勝で制し、10代での「五冠」を史上初めて達成した藤井聡太さん(19)が、タイトル戦の対局が予定されていた島根県大田市を訪問し、将棋ファンの子どもたちと交流しました。

藤井さんは先月、将棋の八大タイトルの一つ「王将戦」で4連勝し、10代での「五冠」を史上初めて達成しました。

藤井さんは、王将戦の第6局の対局が予定されていた大田市を11日から訪れて地元の人たちと交流していて、12日は師匠の杉本昌隆八段とともに将棋ファンの子どもたちの対局を見守りました。

子どもたちに向けて藤井さんは「将棋は限られた盤面に無限の可能性があるゲームで、一手指すだけで局面が違ってくることがあります。将棋の可能性を感じて楽しく指していただければと思っています」と話していました。

また、将棋が強くなるこつを質問されると、勝ち負けにこだわらず局面をしっかり考えることや、相手の形を見ながら弱点を探して攻めることが大事だと伝え、詰め将棋の問題を出すなどして子どもたちを指導していました。

参加した美郷町の中学生は「生で見るとすごく迫力があって貴重な体験ができました」と話していました。

また、大田市の高校生は「緊張しましたが、近くに来てもらえて質問にも答えてもらい、うれしくて震えました」と話していました。