「強すぎる」

次に対局のライブ中継が見られるのは、年明けの王将戦になりそうです。対局数は21年度も22年度も64局でしたが、今年はそこには届きません。理由は「強すぎる」ことにあります。 勝ち過ぎて対局が少ない…… 藤井聡太八冠、年内の公式戦ほぼ終了:朝日新聞デジタル

勝ちすぎて対局が少ない――。10月に史上初の八冠を果たした藤井聡太名人・竜王(21)=王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=の年内の公式戦が、ほぼ終了した。残されているのは収録対局の放送だけで、次に生中継で対局が見られるのは年明けの王将戦七番勝負になりそうだ。タイトルを独占するほどの圧倒的な強さが異例の事態を招いている。

 藤井八冠は19日、東京都江東区で行われた第44回将棋日本シリーズJTプロ公式戦決勝で糸谷哲郎八段(35)を破り、2年連続2度目の優勝を果たした。「苦しくした局面もあったが、強く戦って何とか勝ちに結びつけられた。難しい将棋だったので、優勝という結果を得られてうれしい」と話した。

 今年初めの時点で五冠だった藤井八冠は、棋王と名人に続いて10月に王座を獲得。羽生善治九段(53)が1996年に達成して以来となるタイトル独占(当時は七冠)を成し遂げた。今年度の成績はここまで30勝5敗(未放映のテレビ対局を除く)で、黒星はいずれもタイトル戦でのもの。破竹の勢いで勝ち続けている。