【竜王戦第3局・動く棋譜速報】藤井聡太竜王と佐々木勇気八段の京都・仁和寺決戦初日

佐々木八段が意表の四間飛車、藤井竜王は▲9九玉で居飛車穴熊

 第38期竜王戦七番勝負第3局・藤井聡太竜王-佐々木勇気八段戦が31日、京都市の世界遺産・仁和寺で始まった。仁和寺で対局に臨む両対局者=吉田祐也撮影

 藤井竜王がシリーズ2連勝で迎える仁和寺決戦。両対局者は午前8時半前、仁和寺に入った。挑戦者は引き締まった表情だった。本局は藤井竜王が先手番だ。ファンが見守る中、「絵巻物」の空間で駒が並べられた。定刻を迎え、立会人の久保利明九段が開始を告げた。

 藤井竜王はお茶を口にしてから初手▲2六歩と突いた。佐々木八段は△3四歩と応じた。後手の佐々木八段は△4二飛で四間飛車を採用し、控室で「意表の戦型」と声があがった。午前のおやつで両対局者は「京」らしい注文をした。藤井竜王は▲9九玉と潜り、居飛車穴熊に囲った。藤井竜王の手番で昼食休憩に入った。(吉田祐也)仁和寺境内での前夜祭で記念撮影に応じる両対局者=吉田祐也撮影

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