鳥取大が発見!がん(癌は)容易に正常細胞や良性細胞へ変換できると発表した。

鳥取大が発見!がん(癌は)容易に正常細胞や良性細胞へ変換できると発表した。この発見を応用すれば、これまで治療法がなかった末期的なガンにも治療を施せる可能性があるといい、また抗ガン薬が有効に効かなかったガンに対しても治療を行うことができる可能性があるという。

【概要】
鳥取大学の研究グループが、『未分化がん細胞』を正常な細胞や良性のがん細胞に容易に変化させられることを世界で初めて発見したという

【詳しく言うと】
単一のマイクロRNAを悪性度の高い『未分化がん』に導入すると、容易に悪性度を喪失させることができ、正常幹細胞へ形質転換できる”

【つまりこういうこと】
「がん細胞は正常細胞から発生するが、その細胞に戻ることはできない」、「がんは治らない。」そのように考えられてきた
⇒しかし今回、癌細胞を正常細胞に変える方法を見つけた

■悪性度の高い『未分化がん細胞』とはなに?

・カラダの細胞は、約60兆個の細胞からなっています
そして細胞分裂では、細胞の設計図であるDNAを毎日数千億回、コピーしている。
約60兆個のうち毎日1%くらいの細胞が死ぬので、細胞分裂をして、減った細胞を補う必要があるため。

・遺伝子をコピー⇒新しい細胞を増やすのだが・・・
この遺伝子のコピー作業で、コピーミスを起こすことがある。これが遺伝子の突然変異。

・がん細胞とは、もともと正常な細胞が、何らかの要因によって正常細胞内のDNAが損傷し、修復しないまま残り、さらにがんを誘発する何らかの環境の下で細胞分裂を繰り返していくとがん化するとされている

・がん細胞にも、その分化の程度により、高分化がん、低分化がん、未分化がんの3種類がある
※細胞の分化とは?
【分化した細胞】細胞が分裂して成熟していくこと
【未分化の細胞】未熟で何の器官にもなっていない細胞
未分化→低分化→中分化→高分化になるにつれ細胞が成熟

・【未分化がん細胞とは】
まだ特定の器官に分化する前の細胞ががん化したもので、細胞分裂のスピードが速く最も悪性度が高いがんだと言われている

・未分化がん細胞は、病変の速度が速く、発見が遅れることが多く、拡散しやすく、他の臓器に転移しやすい

・未分化型のがん細胞は、手術・化学療法・放射線治療では治療が難しい

・この悪性とされる『未分化がん細胞』を、発見したRNA分子(核酸分子)で正常な細胞に戻せたという

・研究グループでは未分化のヒトがん細胞について、その遺伝子の解析を行っていた

・その過程で未分化型肝がんに発見したこのRNA分子「miR-520d」を導入すると、約1ヶ月で正常肝組織への形質転換を確認することができることを発見した

・発見したRNA分子(核酸分子)は、幹性誘導を経て、脱メチル化およびP53の高発現により、癌細胞を良性細胞や正常細胞に変えうる特徴を持つ

・さらに他の未分化がんにおいても、これが可能であることが明らかになった

その②へ続く。