11月6日の解禁以降、荒天により出漁を見合わせていた越前がに漁が8日始まった。福井県内の漁港には待ちに待った「冬の味覚の王様」が次々と水揚げされ、活気にあふれた。
県内の底引き網漁船は8日朝に一斉に出漁。昼ごろから、次々と漁船が帰港し、雄のズワイガニや雌のセイコガニが水揚げされた。
県水産試験場の調査によると、福井県沖の越前がに(ズワイガニ)の漁獲対象となる推定資源量は、昨年に続いて雄雌ともに過去10年で最も高い水準。ズワイガニの福井県分の漁獲可能量は、昨シーズン当初と比べ約2割多い541トンに拡大されている。
漁期は雄のズワイガニが来年3月20日まで、雌のセイコガニが12月31日まで。今年は北陸新幹線の県内開業後初の越前がにシーズンで、県内では観光客増が期待されている。