アベノマスク等115億円分、未配布のまま倉庫に 保管費6億円

国調達の布マスク115億円分、未配布のまま倉庫に アベノマスクも
2021/10/27 10:20

 新型コロナウイルス対策として国が全世帯や福祉施設などに配った通称「アベノマスク」を含む布マスクについて会計検査院が調べたところ、国が調達した計2億9千万枚のうち3割近い約8300万枚(約115億1千万円相当)が今年3月末時点で配布されず倉庫に保管されていたことが27日、関係者への取材でわかった。
保管にかかった費用は、昨年8月〜今年3月で約6億円に上るという。

 国は新型コロナ感染拡大に伴うマスク不足を受け、当時の安倍晋三首相の肝いり政策として、2020年4月以降に全世帯向けの布マスク約1億3千万枚を配布。
アベノマスクと呼ばれたが、配布した布マスクに汚れなどの不良品の指摘があり、納入元が未配布分を回収、検品するなどのトラブルも起きた。
また、同年3〜9月には介護施設など福祉施設向けや妊婦向けに計約1億6千万枚を配布した。

 検査院がこれらの布マスクについて調べたところ、全世帯向けのアベノマスク約400万枚と、福祉施設や妊婦向けの約7900万枚の計約8200万枚が配布されず、倉庫に保管されていた。
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