なぜ日本人の賃金は上がらないのか?

なぜ日本人の賃金は上がらないのか? 直接的な原因は、賃金が上昇するのを嫌って、外国人労働者を大量に輸入したり、派遣法を改悪したり、経営者にとってだけ都合の良い政策を推し進めて来たからで、国民がそれを許容して来たからだ。なぜ国民はその途を選択したのか? 自分で考えたり、自分で苦労したりするのが面倒くさいから。ブツブツ文句を言いながらも何も考えないで給料だけ貰いたいから。

 なぜ賃金は上がらないのか――。バブル崩壊後の長期低迷を経て、2010年代は人手不足に陥っても、日本ではなお賃金水準が停滞している。
そうしたなか内閣府は22年3月、賃金上昇どころか、働き盛り世帯ではここ25年間で年間所得が百数十万円減っているという衝撃の分析を示した。「安いニッポン」の厳しい現実だ。

中国ではあれだけ強圧的な政府に対して、街頭に出て大きな声で抵抗し、わめき散らす人たちがいる。報じられない暴動なんてしょっちゅうだ。日本人は貧乏でも安定していればそれで満足してしまう。だから社会が進歩しないままに徳川300年の平和があった。