【能登地震】ミネラルウォーターで体育館の床が抜ける

【能登地震】ミネラルウォーターで体育館の床が抜ける…能登の被災地への派遣職員から報告 「神戸の経験は役立たない」の真意

能登半島地震の発生から半月が経過。全国の自治体から職員が駆け付けて、現地で支援活動をしています。

神戸市役所からは、きょうも128人の職員が活動中。

このような応援は数カ月にわたるので、約1週間ごとに職員を交代させながら続けるやり方がとられます。

そんななか、第1陣として派遣していた職員たちが神戸に戻ってきたので、きょう神戸市役所の14階の大会議室で報告会が行われました。

職員ら約150人が参加。久元喜造市長も参加して行われた報告会を緊急レポートします。

【中略】

●救援物資の飲料水で体育館の床が陥没
そんな報告のなかで一番驚いたのは、珠洲市役所の災害対策本部から現地で何が必要なのかという情報を整理していたという、危機管理室の渡邊智明さんの発言でした。

そんな報告のなかで一番驚いたのは、珠洲市役所の災害対策本部から現地で何が必要なのかという情報を整理していたという、危機管理室の渡邊智明さんの発言でした。

ニュースで、雪のために自衛隊車両でないと入れない孤立地域があり、飲料水が不足していると流れました。ですが、すでに珠洲の中心部にある体育館にはペットボトルの飲料水が大量にあり、翌日には配送予定だったようです。

ところが、そんな報道がきっかけに、大量の飲料水が救援物資として届けられ、なんとその重さで体育館の床が陥没してしまったというのです。今でもそのペットボトルはそのままだとか。

現場のニーズと物資調達が届くタイムラグの問題が、今でも問題になっています。

●阪神・淡路の経験が役に立たない理由
渡邊智明さんの報告で、さらに驚いた言葉がありました。

「阪神・淡路大震災での経験は役に立たなかった」

と言うのです。

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