「光明真言(こうみょうしんごん)」

23文字の短いお経ですが、これを一心に唱えると、すべてのわざわいを取り除くことができるというかなり強力なパワーのある真言です。  

そして真言宗の中でも重要な真言です。

「真言(しんごん)」とは、「真実のことばで仏さまの真理を説き、その徳をたたえる短いお経」です。

梵語(サンスクリット)をそのまま音写したもので、短いものを真言といい、長いものを陀羅尼(だらに)と呼びます。

ですから、多くの真言や陀羅尼を唱えるので「真言宗」や「真言陀羅尼宗」と呼ばれているのです。

「梵字(ぼんじ)」とは、もともと古代インドの文字として発展したもので、六世紀半ば、中国を経て日本に伝わって来ました。

梵語(サンスクリット)を表記する為に用いる字体で、梵字悉曇(ぼんじしったん)とも呼ばれています。

梵字悉曇には特別な意味が付せられ、一字一字に仏を象徴し、無量の功徳があります。