“既婚男性とホテル”報道の前橋 小川市長 市政に影響も

2025年9月25日 18時23分 

部下の既婚男性とホテルに通っていたなどとインターネットのニュースサイトで報じられた前橋市の小川晶市長は、25日に予定されていた表敬訪問などを取りやめるなど、市政に影響が出ています。

26日、最終日を迎える市議会でどのような説明をするかが注目されています。

小川市長の経歴についても記事内に詳しく記載しています。

目次

前橋市の小川市長は「NEWSポストセブン」で市の幹部職員の既婚男性とラブホテルに通っていたほか、男性と合流するまで公用車を使用していたことなどが報じられ、24日夜の会見で「男女の関係はなかったが、誤解を招く軽率な行動だった」と陳謝し、みずからの進退について「第三者と相談しながら考えていく」と説明しました。前橋 小川市長 “市幹部職員の既婚男性とホテルに”報道で陳謝24日の記者会見の記事はこちら

小川市長 25日は公務取りやめ 市議会会派は対応協議

会見から一夜明けた25日、小川市長は表敬訪問を受ける予定でしたが、副市長を代理にたてて欠席するなど、市政に影響が出ています。

一方、前橋市議会の最大会派となる保守系の「前橋高志会」は非公開で会合を開き、今後の対応について協議しました。市議会最大会派 小曽根英明幹事長

会合後、会派の小曽根英明幹事長が取材に応じ、市長から「あすの市議会後に市議会議員全員に説明する」という連絡が来たことを明らかにしました。

(小曽根幹事長)
「市民からは本当にいろいろな意見が寄せられている。まずはあす、しっかりと市長本人の説明を聞いてから対応していく。冷静に分析し、市政が停滞することないよう対応できればと考えている」

  • 注目

去年初当選 前橋初の女性市長 子ども・子育て支援に重点

小川晶市長は42歳。弁護士で、群馬県議会議員を経て、去年2月の市長選挙で初当選し、前橋市で初めての女性市長となりました。

市長選挙は事実上の与野党対決の構図となり、“保守王国”と呼ばれるほど自民党の勢力が強い群馬にあって、新人だった小川氏は立憲民主党など野党側の議員の支援を受けながらクリーンな政治の実現などを訴え、自民・公明両党の推薦を受けた現職を破りました。

初登庁の際には「33万人の市民のためにしっかりと働きたい。重い責任と覚悟を感じながら街づくりに取り組みたい」と意気込みを述べ、子ども・子育て支援に重点を置いてきました。

「どうして…」市内では驚きや疑問

そうした中での今回の報道と記者会見での説明に、前橋市内では驚きや疑問の声が聞かれました。

(21歳 男子大学生)
「正直、前橋でもこのようなことが起こるのだと驚いた。市長の説明は無理があり、ちゃんと説明した方がいいと思う」
(80代 男性)
「せっかく当選したのに、どうしてそんなことをしたのかと驚いた。市長としての自覚が足りないのは問題だと思う」
(50代 女性)
「女性ということもあり、新しい市長に期待をしていただけに残念だ。より一層の公人としての自覚と今回のミスをそれ以上の結果で打ち消すことができるような市政を期待したい」

山本知事「小川市長、どうなっちゃったの」

群馬県の山本知事は、25日、報道陣の取材に応じ、「小川市長、どうなっちゃったのという感じで、政治家として非常に残念に思っている」と述べました。

小川市長が市幹部職員の既婚男性と10回以上にわたってホテルに通っていたものの、男女の関係はないと述べたことについては、「言い訳として見苦しく、信じている人は誰ひとりとしていないだろう。全部正直に事実を認めて謝罪したほうがよかったと思う」と指摘しました。

そのうえで、小川市長の進退について「市長の判断だが、これからどういう流れが起きるか考えて判断されるといいと思う」と述べました。

前橋市では、26日、市議会の定例会が最終日を迎えます。

本会議で登壇する予定であるほか、閉会後に市議会議員全員に説明する意向を示している小川市長。今回の問題についてどのような説明をするか、注目されています。