

ある日、志村けんが焼き鳥屋で静かに食事をしていると、店内に「まだ食べられないの!?」という子供の大声が響いた。気になった志村は「どうしたの?」と優しく声をかけた。子供は不機嫌そうに「ずっと焼き鳥もらえないんだよ」と訴える。
実は店の外には持ち帰り客の長蛇の列ができており、進まない列に業を煮やしたその子が、親の目を盗んで店に入ってきたのだった。
志村はすぐさま店員に「俺たちのは後でいいから、先に外の人たちに出してあげて」と静かに伝えた。
すると列は少しずつ進み始め、持ち帰り客たちが会計をしようとすると「もうお代はいただいております」との返事。なんと志村けんは、全員分の焼き鳥代を支払っていたのだった。
舞台の外でも人を笑顔にする、その粋な姿に誰もが心を打たれた。