大阪万博の開会式やってるけど、この問題は放置されたまま

大阪万博 メタンガス検知を通報した共産党市議への呆れた対応 吉村知事の説明も嘘だらけ

リテラ > 社会 > 社会問題 > 大阪万博メタンガス検知をめぐる呆れた対応!吉村知事の説明も嘘だらけ

大阪万博 メタンガス検知を通報した共産党市議への呆れた対応 吉村知事の説明も嘘だらけ

2025.04.10 07:32

大阪万博 メタンガス検知を通報した共産党市議への呆れた対応 吉村知事の説明も嘘だらけの画像1

大阪EXPO2025公式HPより


「いのち輝く万博」ならぬ「いのち吹き飛ぶ万博」となるのか──。開幕まであと3日に迫った大阪・関西万博だが、テストラン(リハーサル)が実施されていた最中の6日に着火すれば爆発する爆発下限界を超えるメタンガスが検出され、不安の声が高まっている。

 今回、爆発下限界を超えるメタンガスが検出されたのは、万博会場西側の「グリーンワールド」にある電気設備が設置された地下ピットを保護するマンホール内。引火すれば爆発を起こしうる最低濃度5vol%を超えるメタンガスが検出されたのだ。

 ご存知のように、大阪万博をめぐっては昨年3月にもトイレの建設現場でメタンガスによる爆発事故が発生。このときは床下の配管ピットの蓋の穴から溶接の火花が落ち、ピットに溜まったメタンガスに引火。厚さ18 センチのコンクリート床が約6メートルにわたってめくれたほか、爆発で吹き飛んだコンクリートによって天井が10カ所も損傷した。当時、万博協会の藁田博行整備局長は「これくらいで済んでよかった」などとコメントしたが、ようするに、場合によっては死傷者が出てもおかしくないような重大事故だったということだ。

 そして、開幕を目前に控えたいま、爆発事故が起きてもおかしくない濃度のメタンガスが検出されたとなれば、懸念が高まるのは当然だ。

 ところが、このような重大な事故に繋がりかねない問題が判明したというのに、吉村洋文大阪府知事は問題の深刻さを受け止めず、むしろ不安が増幅するような発言をおこなった。

 吉村知事は8日、囲み会見で今回の爆発下限界を超えるメタンガスが検出された件について記者から質問されると、平然とした調子でこんなことを言い出したのだ。

「メタンガスは空気より軽いので、きちんと自然換気すれば対応できる。それが単体で何か爆発するというものでもない」
「今回はマンホールの下で、毎朝チェックをするプロセスをやっていて、朝の確認では0だった。だけど夕方には出た」

 吉村知事は「単体で爆発するものでもない」と言うが、今回、爆発下限界を超えるメタンガスが検出されたのは前述したように電気設備が設置された地下ピットだ。何かの問題が発生しショートが起きて火花が散ればメタンガスに引火して爆発が起こる可能性も考えられるのだ。