円相場、一時1ドル139円台 7カ月ぶり 利下げ要求でドル売り

毎日新聞2025/4/22 14:50(最終更新 4/22 21:35)

1万円札と100ドル紙幣=ゲッティ
1万円札と100ドル紙幣=ゲッティ

 22日の東京外国為替市場で円相場が上昇し、一時1ドル=139円台まで円高が進行した。トランプ米大統領が米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長に対し「Mr. Too Late(遅すぎる人)」と批判し、繰り返し利下げを求める中、日米金利差が縮小するとの観測から円を買ってドルを売る動きが広がった。円相場が140円の節目を突破するのは、2024年9月中旬以来、約7カ月ぶり。

 午後5時現在は前日比27銭円高・ドル安の140円28~30銭で取引された。

 トランプ氏は、円安で日本が自国の輸出競争力を不当に高めていると問題視しており、今週開かれる予定の日米財務相会談で議題になる見通し。内容次第では一段と円高・ドル安が進む可能性がある。Advertisement

 円相場は4月上旬は1ドル=150円前後だった。その後、トランプ政権の「相互関税」発表を受け信認が揺らいだドル売りが加速し、ニューヨーク株式市場では不安定な値動きが続いている。【秋丸生帆、ワシントン大久保渉】