チャイナで「ネズミ人間」が増殖中…その驚きの正体とは? いずれ中国共産党を脅かす可能性も

2021年頃に流行した、生きるための必要最低限のことしかしない「寝そべり族」の進化系として、努力を拒んで引きこもる自称
「ネズミ人間」が中国で増殖しているのだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/54073d09c5d856bccde591a9c88e170ffd0ee172/images/000

・近年、中国でSNSを中心に目撃される「ネズミ人間」。政府も対策に乗り出しているが、効果があるかは未だ不透明だ
中国経済に対する逆風や過酷な働き方を求められる風潮が、若者の間で新しいトレンドを生み出している。

2021年頃に流行した、生きるための必要最低限のことしかしない「寝そべり族」の進化系として、努力を拒んで引きこもる自称
「ネズミ人間」が中国で増殖しているのだ。

世界2位となった中国経済は2010年代、熾烈な競争やアリババ創業者のジャック・マーらが火をつけたITブームに押されて急成長した。
そうした中、午前9時から午後9時まで週6日働く「996」と呼ばれる悪名高い働き方が台頭してきた。

しかし現在、中国の若者が置かれている状況は不安定さを増している。賃金は上がらず、生活費は上昇。都市部では16歳から24歳の若者
(学生を除く)の3月の失業率が16.5%に達した。

ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)中国研究所の曽鋭生(スティーブ・ツァン)所長は「寝そべり族」や「ネズミ人間」が
トレンドになっていることについて、本誌に対し、激しい競争下で多大なプレッシャーにさらされ続ける「高圧環境」から抜け出せない
と感じる若者の反抗行動だと語った。

・ネズミ人間一日とは?
若い社会人の中には、一時的なものも含め、社会への不満や過労から頑張ることをやめる者がいる。
中には、仕事から完全にドロップアウトしてしまう者までいる。

中国のSNSには、自嘲を込めて自分を「ネズミ人間」と呼ぶユーザーがあふれ返っている。
彼らは、1日中ベッドに寝転がってネットサーフィンをしている。食事はデリバリーで済ませる。

「低エネルギーのネズミ人間の1日。1人で食事、すべてデリバリー」。そう書き込んだユーザーは、注文した緑豆粥などの料理の写真を
添えていた。

自分の引きこもり生活を弁解しようとするユーザーもいる。「エネルギーがなくなりそうな時はネズミ人間になる。
それを人に理解してもらうのってそんなに難しい? 話しかけないで、充電させて」

「ネズミ人間」の行動は「寝そべり族」よりも極端だ。SNSに投稿されている彼らのルーティーンは、社会で活躍するインフルエンサーの
真逆をいく。

デジタルマーケティング企業、デジタル・クルーのディレクター、オフィーニア・リアンは、ビジネス・インサイダーに対し、
「『寝そべり』とは、『自分は何もしていないし9時5時で働いてもいないけれど、それでも自分の好きなことをしている』という意味
だった」と語った。

「ネズミ人間は、ジムに通うような、自制心がある魅力的な人たちとは正反対になりたがっている」

・いずれ共産党を脅かす存在になる?
経済成長の恩恵の下で貯蓄を増やせた親世代と異なり、中国のZ世代やミレニアル世代の多くは、困難な状況の下で就職の就職を
余儀なくされた。

一方、これらの世代は、家族に支えられて引きこもることができる程度の余裕がある最初の世代でもあるとリアンは指摘する。
彼らの親は中国の経済成長から得たものが最も大きい世代だったためだ。
ー後略ー
マイカ・マッカートニー

全文はソースから
4/26(土) 20:02配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/54073d09c5d856bccde591a9c88e170ffd0ee172