『報ステ』大越キャスター“偏向”批判やまぬなか“

小泉上げ”に本人私見発信も

『報道ステーション』(テレビ朝日系)のメインキャスターを務める大越健介への「偏向報道批判」が収まりを見せない。ことの発端は、9月23日の放送だった。

「この日は、自民党総裁選の候補者討論会がおこなわれました。そのときの大越さんの進行での発言などが、出席した高市早苗さんに対しては“下げ”、小泉進次郎さんに対しては“上げ”の対応なのではないかと、大炎上しています。

実際、当日の映像を見ると、大越さんは、高市さんには《発言時間をもっと、きゅっとしていただけると》とジェスチャーで示し、一方で小泉さんには発言の機会を振るなどしていました。露骨とまではいえませんが、小泉さんへの配慮があったような印象を感じる視聴者がいたようです」(社会部記者)

実際、Xには

《特定の政党、政治家を下げるような報道ばかりしている ジャーナリストの資格がないと思う》

《大越キャスターの進次郎推しが見え見え。茶番劇でした》

《公平性のない司会者、大越キャスターが無理すぎ》

など、批判的なポストが相次ぐ事態になってしまった。また、

《古舘さんの時はまだまともだったけど》

《古舘伊知郎さんほどの器じゃないよ》

など、同番組の初代メインキャスターだったフリーアナウンサー・古舘伊知郎と比較するポストも上がっていた。

そうしたなか、古舘がこのマスコミでの“高市下げ、小泉上げ”の状況について、9月24日に更新された自身のYouTubeチャンネルのショート動画で私見を語り、話題になっている。

古舘は「SNSで、高市さんがつぶされようとしていると。それは財務省とマスコミが結託したキャンペーンになっている“高市つぶし”だと。そういう声があがっている」として「火のないところに煙は立たないくらいの話だと、俺は理解している。そんなあからさまなキャンペーンまで行っていないけど、そういうことを、物語として言いたくなるだろうね」と語っている。

その理由について、1年前の総裁選で高市氏が“減税派”だったことから「財務省、財政規律派がいやがるよね」と分析。

さらに、前回の総裁選では「絶滅危惧派閥の麻生派の多くが、結果的には高市氏のほうにのった」「今回は、麻生さんが進次郎さんにのるかもしれないと、やたらマスコミが言う」と指摘。そのうえで財務省とマスコミが「高市さんを直接つぶそうと思ってるわけではないんだ、別に。もっというと、小泉進次郎のほうを推してるぐらいじゃないの?」と私見を述べた。

「古舘さんの歯切れのよさと、炎上覚悟の発言内容は、『報道ステーション』でキャスターをしていたころと変わりませんね。

9月24日にも同じYouTubeチャネルで、茂木敏充前幹事長がスーパーアキダイを訪問した際、黒塗りの専用車で横づけして、買い物代金を秘書が差し出した財布から支払ったことについて「いっさい小細工を使わないで、『カネのやりくりは相変わらず秘書がやってます』と言わんばかりの、本当に政治家なりのリアリティをストレートに出した」と逆説的に絶賛していました」(政治担当記者)

テレビの報道番組でも“古舘節”を待望する声も多そうだ。

テレビ朝日系「報道ステーション」(月~金曜午後9時54分)の大越健介キャスターは26日夜の放送で、自民党総裁選(10月4日投開票)に出馬している小泉進次郎農相(44)の陣営が、進次郎氏を称賛するコメントの参考文例を示して「ニコニコ動画」への投稿をするよう「やらせコメント」を要請していた問題について「政治家がネット上で印象操作を試みることは、厳に慎み、戒めて欲しい」とクギを刺した。

一連のコメント要請は、進次郎氏の陣営で広報班班長を務めていた元デジタル相の牧島かれん衆院議員(26日に班長辞任)の事務所側が行っていたもので、「週刊文春」の報道で表面化。コメントの中には「総裁まちがいなし」「泥臭い仕事もこなして一皮むけたのね」のほか、「ビジネスエセ保守に負けるな」と、保守色の強い高市早苗・前経済安保担当相(64)を念頭に置いたような内容も含まれていた。進次郎氏は26日の閣議後会見で事実関係を認め謝罪。自身の関与を否定した上で、「再発防止を徹底し、引き続き緊張感をもって総裁選に臨んでいく」と述べた。

番組ではコメント要請問題を詳報。26日夜に名古屋市で行われた党主催の候補者演説会で、今回の問題には触れず「心をひとつに」という言葉の重要性を説く進次郎氏の様子を伝えた。また参加者からの賛否や、他陣営の議員の「誤解を招くような発言行動は慎むべきだと思います」というコメントも報じた。

大越氏は、牧島氏が陣営の広報班長を辞任したことに触れた上で「今回は明らかに勇み足だったということになります。政治家がネット上で印象操作を試みることは、厳に慎み、戒めてほしい」と、指摘した。

その上で「ただ、今回、発見があったとすれば、応援を要請するコメントの1つ1つが、陣営が人々に抱いて欲しいと願う『小泉進次郎像』というのが、ほぼ凝縮されていたとも思う」と述べ「つまり、小泉陣営ははからずも、手の内をさらけ出してしまったことになります」とも口にした。

『報ステ』大越健介アナに「恥ずかしい人」と視聴者激怒…“高市下げ、小泉上げ”切り取り動画が波紋

9/25(木) 19:11配信1751

『報ステ』に移った大越健介キャスター(2010年撮影)

 9月23日に放送されたテレビ朝日系「報道ステーション」での自民党総裁選の候補討論会。メインMCの大越健介キャスターの司会が“偏向的だ”とSNSで大炎上している。 【写真あり】ヤンチャすぎる!高市早苗の女子大生時代 「X上では同討論会の切り取り動画が共有され物議を醸しています。大越アナが高市早苗さんの発言を遮って小泉進次郎さんに話を振ったり、高市さんが話し終わる直前に《発言時間をもっときゅっとしていただけると》とジェスチャーしながら短く話すよう促す様子などがうつされており、“高市下げ、小泉上げ”の様子だったと批判する声が多いです。  たしかに、番組全体を通じても高市さんへのあたりが強く、小泉さんの言葉を引き出すことを重視していた印象はありますね」(社会部記者)  大越キャスターは元NHK放送総局報道局政治部記者。20年近く政治記者として活動し、2010年3月から『ニュースウオッチ9』のメインキャスターに就任して5年間司会を務めた。その後、『サンデースポーツ2020』や『NHKスペシャル』のキャスターを歴任、2021年に定年退職後、テレビ朝日と契約して『報道ステーション』メインキャスターとなった経歴を持つ。 「2022年6月16日には、『報ステ』でおこなわれた党首会談で当時NHK党の党首だった立花孝志さんの発言を制止して揉め、損害賠償請求を起こされたこともあります。この件は2023年8月31日、東京地裁で立花さんの請求棄却で終わりました。今年7月20日の参院選挙では参政党の神谷宗幣代表と激論をかわし“ほぼ喧嘩”と話題になりました」(前出・記者)  X上では大越キャスターを激しく非難するポストが多数投稿されている。 《大越アナ、不平等な司会だよ。恥ずかしい人だ、この人は!》 《ちゃんと話聞けよ。アナウンサーの資格なし。即やめるべき》  一方で《大越健介をリベラルとは人の捉え方っていろいろだね。安全運転し過ぎで、どちらかと言うと体制側の印象だけどね。色を出さない人だと思うよ!!》という意見も。 「そもそも、今回意図的に高市氏に“塩対応”をしたのかはわかりません。というのも、各種報道ですでに小泉氏が圧倒的に優勢であると報じられています。となると、どうしても“次期総裁”の言葉を多く引き出したいと考え小泉氏のことをことさら“重視”してしまったのかもしれません。とはいえ、まだ結果は出ていないわけですから、とくに高市氏を支持する人からすれば、腹の立つ展開だったでしょうね。一定程度の公平さが求められる報道番組の難しさが露呈した形です」(前出・記者)  小泉氏の“失言”を引き出すトラップだったりしてーー。