

トランプ米大統領が4日、2期目の就任後初の議会向け演説に臨んだ。演説内容から今後の政権運営の行方を探った。
4日の演説の冒頭、トランプ氏が強調したのは2024年11月の大統領選での「圧勝劇」だった。「七つの激戦州で全勝し、一般投票の得票数でも大勝した」。トランプ氏が議場の向かって左に陣取る共和党議員に体を向けながら訴えると、議員らは「USA」コールで応えた。
選挙集会さながらの盛り上がりの中、中央付近に座っていた民主党のアル・グリーン下院議員が怒りの表情で立ち上がった。選挙で全面的な「負託」を受けたとするトランプ氏に対して、つえの先端を向けながら「公的医療保険削減の負託など与えていない」とヤジを飛ばした。トランプ政権が歳出削減の一環で、低所得者向けの公的医療保険を削るのではないかとの懸念が背景にあった。
共和党のジョンソン下院議長が再三注意しても着席せず、退場を命じられたグリーン氏に向けて、共和党議員らは「家に帰れ」…