「自民党よ、お前はもう死んでいる」…

『自民党が消滅する日』(岩田温著)が紹介されています! 「自民党よ、お前はもう死んでいる」… 保守系政治学者・岩田温が警鐘する「自民党が消滅する日」への”ヤバすぎる危機感”と「日本が消滅しないため」に”今やるべきこと”(現代ビジネス) #Yahooニュース

「自民党よ、お前はもう死んでいる」… 保守系政治学者・岩田温が警鐘する「自民党が消滅する日」への”ヤバすぎる危機感”と「日本が消滅しないため」に”今やるべきこと”

3/8(土) 7:01配信672

写真:現代ビジネス

少数与党の自民党にさらなる衝撃が広がっている。今年2月実施の産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)による合同世論調査で、18~29歳と30代の支持率が2023年1月以降で最も低い数字となり、とわりけ30代では国民民主党に加え、れいわ新選組にも及ばなかったのだ。自民党への若年層支持率の急降下は今後の党存続に致命的な影響を与えかねない。そんな中、2月下旬に刊行された『自民党が消滅する日』(岩田温著、産経新聞出版)が早くもアマゾンランキング1位(「選挙」カテゴリー)となるなど話題をさらっている。 著者の岩田氏は現在41歳。若手の保守系ユーチューバー、政治学者として知られ、かつては熱烈な自民党支持者だったが今は、「このままの路線を続ければ自民党はいずれ消滅する」と警告する。夏の参院選を前に、各地の保守系議員の勉強会などでテキストとして相次ぎ採用されているという本書から一部抜粋・再構成してお届けする。

四半世紀前の自民党惨敗、将来の日本を悲観…「私は泣いた」

1998年、参議院選挙で橋本龍太郎総理が率いる自民党が惨敗し、退陣を余儀なくされたことがあった。私は泣いた。自民党が敗北すれば、日本は悪くなる。日本の将来に悲観したのである。 あれから25年、自民党も消滅しなかったし、日本も滅亡しなかった。民主党政権の誕生という驚くべき事件があったが、自民党は生き残り続けた。私は自民党が消滅する日など来ないと信じていた。 だが、あの日から全てが急変した。 2022年7月8日、安倍晋三元総理がテロリストの凶弾に斃れた。この日から、日本の歯車が狂いはじめた。集団的自衛権の限定的な行使容認という戦後日本の課題を解決した安倍元総理は間違いなく保守主義の精神に基づいた政治家だった。保守主義の精神とは、我が国に生まれたという宿命を受け入れ、歴史を愛し、将来世代に繁栄した祖国を遺すところにその要諦がある。こうした精神を堅持することが保守政党である自民党の基幹でなくてはならない。

派閥は悪なのか…自民党内の活力源を否定するなかれ

だが、現在、戦後保守政治を牽引してきた自由民主党がガラガラと音を立てて崩れ去ろうとしている。岸田内閣が成立させたLGBT理解増進法から始まり、自民党の総裁選ではその多くの候補者が選択的夫婦別姓制度に前向きだという倒錯した状況に陥った。派閥パーティーにおける政治資金の不記載の問題は、決して看過できないことだが、この問題を解消するためとして岸田総理は「派閥」解消を打ち出した。「派閥」は自民党の弱点であるかのように語られているが、これは端的に言って誤りだ。 派閥の存在があってこそ、党内における活力が生じてくる。派閥を解消すれば執行部の権力が肥大化し、誰も執行部の判断に抗えなくなる。自由民主党から、自由と民主主義がなくなる愚かな決定に他ならなかった。

「自民党の消滅」よりも「日本が消滅しないこと」こそが肝要

既に自民党は消滅しているのかもしれないとの想いも一方でよぎる。要するに、自分たちでは生きているつもりでいながら、「お前はもう死んでいる」と指摘するのが本書の役割になるのかもしれない。保守主義の精神を閑却し、リベラル、左翼に迎合する自民党は既に自民党とは呼べないのは明らかだ。 仮に自民党が命脈を保っていたと仮定してみよう。しかし、その余命は非常に短いものになるはずだ。自民党が消滅するのは極めて容易である。現在の路線を歩み続ければよいのだ。日本の歴史を軽んじ、国益を無視し、国民の生命、財産すら守ろうともしない路線を粛々と歩み、自らの利権にしがみつき続けるだけでよい。日米同盟を軽んじ、中国との友好関係の構築に勤しめばよい。 自民党の議員諸兄には申し訳ないが、問題なのは自民党が消滅すること自体ではない。日本が消滅しないことこそが肝要なのだ。日本が消滅しない選択肢を提示できる政治家こそが求められている。