十大主星ってなに?算命学の十大主星と特徴を解説

十大主星(じゅうだいしゅせい)とは、算命学において人の性格や特性を占う際に用いるもので、守備本能、伝達本能、引力本能、攻撃本能、習得本能という、人が生まれ持っている5つの本能に陰陽を掛け合わせて出すものです。

「5つの本能」掛ける「2つの陰陽」の計10種類の星はそれぞれ特徴があるため、これをしっかり知ることで、その人が生まれ持っている性格などを知ることができるのです。

本日はその10種類それぞれについて、詳しく解説していきたいと思います。

目次

十大主星で何がわかる?

占いは統計学だとよく言われますが、実は十大主星(じゅうだいしゅせい)を導き出している算命学は、分類学と言われており、運命・宿命を現実世界と精神世界のそれぞれで読み解いていくことができます。

その中でも精神世界を読み解くのに使われるのが十大主星(じゅうだいしゅせい)です。

精神面をつかさどるものなので、その人の物事の受け取り方や考え方など、主に「性格」から分類できるところを詳しく知ることができるのです。

また、その性格が強く関係してくる人間関係についても、十大主星で見ることができます。

つまりは友人関係、職場の人間関係、家族関係、もちろん恋人や結婚相手など、人と人とが関係する部分はすべてチェックができるのです。

自分や、気になる人の十大主星を知ることで人間関係における傾向を把握することができるので、お付き合いをしていく際にはこれがわかっていると関係を上手く進めるための手助けになります。

独立心・自我を表す『貫索星』

貫索星は、通変星は比肩、五行でいえば木、陰陽は陽で、心の五本能のうち、自分を守りたいという気持ちを表す守備本能が強い星です。

どんな状況においても、自分1人で大切なものを守ろうと努力していきます。

その大切なものには自分自身のことも含まれますので、己を守護するために必要になる自我が強いので、やや頑固な部分があります。

そして同時に独立心も旺盛だともいえるでしょう。

基本的にあまり大きな変化を望まず、自分自身を守りたい気持ちが強いために簡単に他人に心を開かないところがあります。

また、守備本能は現状を守りたい気持ちが強いので、何をするにも腰が重く、なかなか行動しません。

そのため、どうしても人生に対する歩みが遅くなり、何をするにも人よりも後になりがちですが、本人はそれを望んでいるため、誰に何を言われてもあまり気にしないことも多いようです。

協調性と親しみを持つ『石門星』

石門星は、通変星が劫財、五行でいえば木、陰陽は陰で、心の五本能のうち、自分を守りたいという気持ちを表す守備本能が強い星です。

自分自身を守る意識が強い貫索星に対し石門星は、どんな状況においても、集団を形成し、みんなで大切なものを守ろうと努力していきます。

仲間を集める能力が高いため、社交性や協調性がとても高いといます。

そのため、人を寄せ付けやすい柔らかな雰囲気を持っていることが多いのですが、その芯には「大切なものを守る」という強い意志が隠れています。

そのため、周りに翻弄されているようでいて、実は折れない柳のような人だといってもいいでしょう。

仲良くなると、その強い意志がちらちらと垣間見えるようになります。

集団で何かを守りたいという本能ゆえにグループや団体、組織をまとめあげて運営するのが上手なので、政治や組織運営でその手腕を発揮することも多いでしょう。

アクティブで柔軟な発想が強み『鳳閣星』

鳳閣星は、通変星は食神、五行でいえば火、陰陽は陽で、心の五本能のうち、自分の考えや思いを伝え、表現したいという伝達本能が強い星です。

基本的に自然体で無理して他人に合わせたり、背伸びをしたりせず、自分の心に浮かんだことを素直に表現していきます。

また、常に前向きでポジティブ、楽しいことが大好きという性質があり、「どうにかなるさ」と考える楽天家なために、積極的に動いていくことができる行動派です。

さらに、鳳閣星は食べるのが好きな星でもあるので、料理上手やグルメが多いともいわれます。

ユーモアと芸術的才能を持つ『調舒星』

調舒星は、通変星は傷官、五行でいえば火、陰陽は陰で、心の五本能のうち、自分の考えや思いを伝えたい、表現したいという伝達本能が強い星です。

鳳閣星が素直な表現をするのに対し、いろいろな情報を仕入れ、自分なりに理解し、かみ砕き、完全に自分のものにしてから新たに発信していく高い能力を有しています。
ユーモアセンスも抜群なため、インフルエンサーなどが多いといえます。

また、感性が鋭く、感受性が豊かなので、伝えたいという気持ちの強さも相まって、芸術方面でも力を発揮します。

そして実はかなりのロマンチストで、夢見がちなところも垣間見られます。

包容力と大きな愛情を持つ『禄存星』

禄存星は、通変星は偏財、五行でいえば土、陰陽は陽で、心の五本能のうち、人や物、お金などの必要な物をすべて引き寄せたいという引力本能が強い星です。

周りからの愛情も一身に受けたいと無意識に思っているために、他人に対して愛情深く、奉仕の気持ちも人一倍持っています。また、人や物、お金などをどんどん循環させていく能力があるため、人の中心にいることが多くなります。

人の輪の中に入ってすべてを循環させることで魅力を発揮する性質ので、自分の殻に閉じこもっているとその魅力が発揮されにくくなってしまいます。

堅実な努力家『司禄星』

司禄星は、通変星は正財、五行でいえば土、陰陽は陰で、心の五本能のうち、人や物、お金などの必要な物をすべて引き寄せたいという引力本能が強い星です。

幅広い物を引き寄せたいという願望を持つ禄存星に対し、狭く深い関係を好むため、自分の家族や友人など、身近にいる人の気持ちを自分に引き寄せたいという気持ちが強くなります。

何でも少しずつ着実に積み上げていきたいという気持ちが強いので、用心深く丁寧に行動していきます。

そのため、どんなことでも基本的にスローペースにはなりますが、コツコツと着実に自分が必要としている物を引き寄せ、積み上げていくことを得意としています。

行動力に溢れた正直者『車騎星』

車騎星は、通変星は偏官、五行でいえば金、陰陽は陽で、心の五本能のうち、動きたい、行動したいという攻撃本能が強い星です。

何事に対しても積極的でスピーディー、考えるよりも体が先に動いてしまう行動派です。

自分の欲望に素直で裏表がなく、さっぱりしています。

それと同時に短気で直情的な部分も見られますが、後を引かないのが魅力だともいるでしょう。

しかし、ただ勢いだけで行動しているように見えますが、行動しながら同時にしっかり考えています。加えて負けず嫌いであるために、同じ失敗を繰り返さない賢さも併せ持っています。

負けず嫌いで戦略家『牽牛星』

牽牛星は、通変星は正官、五行でいえば金、陰陽は陰で、心の五本能のうち、動きたい、行動したいという攻撃本能が強い星です。

車騎星のように単独行動をするのではなく、集団で狩りをするように、仲間を集い、また、知識を駆使して動いていきます。

いかにして勝利や求めるものを手に入れるかを考え、着実に実行していく能力に長けています。

地位や名誉に重きを置き、みんなで行動しつつも誰にも負けたくない気持ちが強く、常にトップに立つことを狙っていますが、不正やずるいことが嫌いなので、ひたすらに自分の能力を磨き上げていく努力を欠かしません。

好奇心旺盛で革新的『龍高星』

龍高星は、通変星は偏印、五行でいえば水、陰陽は陽で、心の五本能のうち、知識を仕入れたい、勉強したいという修得本能が強い星です。

好奇心が強く、書物や人からの知識よりも実体験を通して学びを深めていくことが好きです。また、知識に対して貪欲なので、その情報が手に入るまでじっと耐え忍ぶ忍耐力も有しています。

そうして得た知識を上手に応用して実生活や新たな分野に取り入れていくことも得意で、気づけば革新的なことをやってのけていることも多いでしょう。

他人を頼らず、すべて自分でやっていくことに重きを置き、かつ楽しみを見いだしていきます。

高貴で落ち着いた知識人『玉堂星』

玉堂星は、通変星は印綬、五行でいえば水、陰陽は陰で、心の五本能のうち、知識を仕入れたい、勉強したいという修得本能が強い星です。

アクティブに知識を得ようとする龍高星と異なり、師と仰ぐ人を見つけてその教えを受けたり、書物などからいろいろな情報を仕入れたりして、頭を使って学びを深めていくことが好きです。

新しいことよりも昔のことに興味を持つため、考古学や歴史学などを好む人も多くなります。

革新より伝統を重んじるため、どことなく重厚で上品な雰囲気を漂わせる人が多くなります。

完璧主義な面もあるため、一生涯学び続け、知識を追求したい気持ちを強く持ち続けます。

十大主星の性質を活かした開運方法

十大主星は、5つの本能タイプを陰と陽に分けますが、その内容を読んでいってもわかるように、真逆に感じてしまうようなこともあります。

しかし、その真逆の星を併せ持っている場合もあるわけです。

そういう時には、「一体どっちなの?」とならず、二面性を持っているかもしれないんだなと柔軟に考えてみてください。

その矛盾こそが魂の成長を生むのだと、算命学では語られています。

そしてこの十大主星は、人付き合いにおいて一番力を発揮してくれます。

自分と同じ星や兄弟星を持っている人なら似ていると考えればいいし、真逆ならば相反する考え方を持つ人だと理解していきましょう。

そうすることで「どうして理解し合えないのか」と悩むことが減り、人間関係がスムーズになります。

【鑑定項目】
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