【回答全文掲載】小渕優子議員に聞いた“ドリル事件”の顛末「全くの事実誤認!業者が穴をあけた」

「9月13日、第2次岸田内閣発足後、2回目の内閣改造が行われ、女性閣僚が過去最多タイの5人になりました。しかし、それよりも驚いたのは副大臣(26人)、政務官(28人)に女性が一人もいないこと。人気とりのために、新内閣の写真の目立つところにだけ、無理やり女性を詰め込んだように見えます」 【写真あり】意外な使われ方をしてしまったドリル こう指摘するのは、政治ジャーナリストの角谷浩一さんだ。冷遇されているように見える自民党の女性議員。今回、女性議員がもっとも注目されたのが、党の役員人事だった。選挙対策委員長に小渕優子議員(49)が選ばれたのだ。 2014年、政治資金問題が浮上した際、検察が押収した事務所パソコンのハードディスクがドリルで壊されていたことから“ドリル優子”というありがたくない呼び名が付けられてしまった小渕議員。前出の角谷さんが、今回の抜擢の背景を分析する。 「秘書が有罪判決を受けたのだから、小渕さんの責任も大きい。ただ、地元だけとはいえ記者会見を行い、9年間、さまざまな役職を拒んで裏方に徹してきた。そうした“雑巾掛け”が評価され、チャンスが与えられたのでしょう」 ■「調査報告書を配布した上で説明が済んでいる事柄」 「人あたりがよく、優しい雰囲気」(政治秘書)と、政界やマスコミでの評判はいいが、今回の人事が発表されると、SNSなどでは批判が相次いだ。 《ドリル優子、自民党の選対委員長だってさ!》 《選挙でドリルをどう使うんだ!?》 本誌が改めて、ドリル事件について尋ねたところ、事務所から長文の回答が。以下、全文を引用したい。 【1】 貴誌ご質問の件につきましては事実に反します。このことについては、すでに8年前にご説明しているところであり、未だに誤解をしている一部週刊誌があるので、引き続き誤った情報が流布されるようであれば相応の措置も講じなければならないと考えているところです。この機会に貴誌において正確な事実を記事化していただければありがたいと考えております。 【2】 あたかも小渕議員の秘書が同サーバーを証拠隠滅のためにドリルで破壊したように一部週刊誌が報じましたが、それは全くの事実誤認です。刑事事件における捜査においても、証拠隠滅工作により証拠の確保に支障を生じたということは確認されていません。また、裁判でも証拠隠滅があったとの認定はありません。 【3】 このことについては、平成27年(2015年)10月19日、調査を委託していた第三者委員会が都内で記者会見をして、調査結果を公表しました。その際、調査結果報告書を会見に参加したマスコミに配布し、説明と質疑応答をしました。ご質問のハードディスクの件についても、同報告書の中で「高崎事務所のパソコンのハードディスクの破壊」と独立した項目が設けられ、調査結果が記載されています。