矢沢永吉が激白

キャロル解散の顛末「そりゃ解散しますよ」の言葉に込められた意味

「そのガキと小僧が集まって、言いたいこと言ってわがままで、ぶつかって。だからロックバンドは格好いいんですよ。

そして「そりゃ解散しますよ。ガキが集まって右だ左だってやってるわけですから。その2年半の出した、残した作品、めちゃいいです。叫びがあるし」と語った。

ロックシンガー矢沢永吉(76)が26日放送のニッポン放送「矢沢永吉のオールナイトニッポンGOLD」にスペシャルパーソナリティーとして出演。矢沢がフロントマンを務めたロックバンド「キャロル」解散の顛末(てんまつ)を明かした。

「キャロルをつくったのが23(歳)ぐらいですから。亡くなっちゃったけど、ジョニー大倉、内海利勝、ユウ岡崎、矢沢永吉。4人いましたね。23だ24だ、そんなもんですよ。ガキですよ、ガキ」と切り出した。

「そのガキと小僧が集まって、言いたいこと言ってわがままで、ぶつかって。だからロックバンドは格好いいんですよ。この、ぶつかる、わめく、自分を通そうとする。それで『ファンキー・モンキー・ベイビー』とか『ヘイ・タクシー』とか、格好いいロックンロールができてくるわけですよ。2年半、3年いかなかったかな」と当時を振り返った。

そして「そりゃ解散しますよ。ガキが集まって右だ左だってやってるわけですから。その2年半の出した、残した作品、めちゃいいです。叫びがあるし」と語った。

その上で「でも人生って面白いですね。そうやって解散、2年半。僕? 僕はもうあわくっちゃって。みんなが『辞めたい』って言った時。『ちょっと待てよ。やっとキャロルっていうのがいくときかもしれないのに、辞める? お前らバカじゃねーの? これからだよ』って言っても、いくら説得しても気持ちが離れていたね」と当時を回想。

続けて「『いや永ちゃん、俺たち辞めたいんだ』って。僕、その時、この先どうしようかと。ピンでやれるのか? それから2、3週間眠れなかったですね」と打ち明けた。結局、キャロルは72年にデビューし、75年には解散した。

矢沢は今年がソロデビュー50周年。今月24日には6年ぶり通算35枚目となる最新オリジナル・アルバム「I believe」をリリース。番組では同アルバムの曲が複数放送された。

同番組のパーソナリティーを務めるの07年9月20日以来18年ぶり。進行はニッポン放送の東島衣里アナウンサー、ゲストは元テレビ東京のプロデューサー佐久間宣行氏。

矢沢永吉 100回目の武道館ライブで“絶対に言いたくなかった”言葉とは?しかし本番では…

ロックシンガーの矢沢永吉(76)が26日、ニッポン放送「矢沢永吉のオールナイトニッポンGOLD」のパーソナリティーを務めた。100回目の日本武道館ライブの裏話を明かす場面があった。

 矢沢がパーソナリティーを務めるのは、2007年9月20日以来、18年ぶりとなった。

 ソロデビュー50周年イヤーを迎えて、今年10月から怒とうの3カ月に突入する。11月8日、9日の2日間は、東京ドームでライブを開催。その後は、全国6会場13公演のツアーに回る。12月10日、12日、13日の計3日間は日本武道館でのライブも決定している。

 このツアーで日本武道館でのライブは通算160回を迎える。

番組内で矢沢は「今でも覚えてますよ」と日本武道館通算100回目のライブの裏話を話し始めた。

 通算100回目の日本武道館ライブに向けて、周りの人々から「矢沢さん100回目ライブですね!」「ボス!100回目ですよ」などとやたら“100回目”というキーワードを聞いていた。「やってたら100回になったんだよ」とピンときていなかったが、ライブ当日に「100回目なんだ…なんか言わないといけないな」と実感が沸いてきたという。

 その中で「俺が走っての100回目だからスポーツ選手がよく言う“皆さんのおかげです!”とは絶対に言いたくない」と思っていたと明かした。その理由について「皆さんの応援があったからというのは絶対。でもみんなが言うから嫌なんだよね。やったのは俺だから。あんまりペコペコするのはやめようという感じだった」と説明した。

 いざライブ本番。武道館のステージでMCをしながらファンの雰囲気を感じ取ったら「皆さんのおかげです!ありがとうございます!」と“言いたくなかった”言葉を気づいたら言い放っていた。

 「これは心からの声で御礼を言いました」と笑って、ファンに感謝した。