【田中角栄の人心掌握術】

『恨みは水に流せ、恩は石に刻め』と言います。

自分が苦しい時、困った時に、

手を伸ばしてくれた人ほど

ありがたい存在はありません。

その恩義は、絶対に忘れてはいけないから、

心の中の石に刻み込みたいものです。

ですが、「借りたものを返すぞ」

とばかりの態度を取れば、相手は困惑します。

田中角栄は、そこのところをこう指摘しています。

人はソロバン勘定で物事を考える人間から離れていく。

恩を忘れないことは、絶対に大切なことだ。

だが、その●●●こそ、人間の真価が問われるところだ。

さて、角さんは何が真価の問われるところだと

考えたのでしょうか。

「人から受けた恩を忘れてはならない。

 必ず恩返しをしろ。

 ただ、これみよがしに、

『お礼に参上した』とやってはいけない。

 相手が困った時、遠くから、

 慎み深く返してやるんだ」

人間の真価が問われるのは、

受けた恩義の返し方にこそある、

と角さんは言いました。

僕ら凡人は「返す時」に

「お礼に参上した」とまではいかなくとも、

つい「はい返したよ」と自分の足跡を残しがちです。

そうではなく、さりげなく、

気づかれないようにお返しする、

そのことが自分の徳を高めることになるのでしょうね。

※『 思わず涙する感動秘話』よりシェア

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